留学の準備

海外留学保険・アイラック

STUDY ABROAD from KYOTO UNIVERSITY
STUDY ABROAD from KYOTO UNIVERSITY
保険制度は国によりさまざまで、留学生に対する扱いも異なっています。不慮の事故や病気に備えて、各自で留学前に治療・救援費用が無制限の海外旅行保険に必ず加入してから出発してください。その際には、保険の適用範囲、留学先近辺の支店などを十分比較検討してください。また、国・留学先大学によっては、指定された保険への加入が義務付けられています。その場合は、日本で加入した海外留学保険と現地の保険の両方に加入する必要があります。クレジットカードについている保険では補償が不十分なことが多いので、必ず別途、海外旅行保険に加入してください。
京都大学国際教育交流課で企画・実施するすべての海外派遣プログラムでは、治療・救援費用が無制限の保険への加入を学生に義務付けています。

海外留学をする本学学生向けに「学研災付帯海外留学保険」(略称・付帯海学)を用意しています。「付帯海学」は、海外で学ぶ京大生のための保険です。海外に留学する際は、疾病や救援者費用と留学生賠償責任を充実させた「付帯海学」に原則加入してください。

種類 内容
傷害(死亡) ケガがもとで死亡した場合に、傷害死亡保険金額の全額が支払われます。
傷害(後遺障害) ケガがもとで後遺障害が生じた場合に、後遣障害の程度に応じて傷害死亡・後遺障害保険金額の4%~100%が支払われます。
傷害(治療費用) ケガがもとで医師の治療を受けた場合に、診療・入院費用等のかかった実費が支払われます。
疾病治療費用 病気がもとで医師の治療を受けた場合に、診療・入院費用等のかかった実費が支払われます。
救援者費用 死亡や3日以上の入院等で親族が現地に駆けつける場合に、交通費・宿泊料等のかかった実費が支払われます。
治療・救援費用 傷害治療費用、疾病治療費用、救援者費用を1つの担保項目としてまとめ、保険金額を共有化したものです。
  • なお、国際教育交流課で企画・実施するすべての海外派遣プログラムでは、治療・救援費用が無制限の保険への加入を学生に義務付けています。
疾病死亡 病気がもとで死亡した場合に、疾病死亡保険金額の全額が支払われます。
賠償責任 他人にケガをさせたり、他人の物を壊して損害賠償責任を負った場合に、賠償金等が支払われます。
学研災付帯海外留学保険「付帯海学」は、一般の海外旅行保険よりも約45%も割安なので、留学や海外でのフィールドワーク等に行かれる方はご利用ください(私事のみの渡航は、本保険の対象とはなりません)。加入にあたっては、学研災に加入していること、海外渡航届を大学に提出していることが条件となります。不明な点は、所属の教務担当、国際教育交流課海外留学掛または、本保険のお問い合わせ先(取扱代理店)までご相談ください。

なお、申し込み方法については以下のWebサイトをご覧ください。
学研災付帯海外留学保険(付帯海学)
■株式会社東京海上日動パートナーズかんさい大阪北支社

Tel 0120-505-421 / kai.gaku@tnpgrp.jp
海外留学には健康・安全の確保と危機管理のためにで述べたようなリスクがあるため、十分な保険に加入する必要があります。国際教育交流課では海外へ留学するに当たって、渡航前に治療費・救援費が無制限の海外旅行保険に加入するよう説明しています。「保有のクレジットカードに付帯の保険があるので大丈夫」と考える学生がいますが、クレジットカード等についているのは非常に簡易な保険で、十分に補償ができないことが多いのです。たとえば、虫垂炎の手術費用ひとつとっても、国によっては150万円以上かかるところもあり、クレジットカード付帯の保険だけでは、手術費用だけで保険金額を越えてしまうことがあります。また、急な事故や病気で病院に運ばれる際の救急車の移送料は日本では無料ですが、海外では有料である場合が多いようです。

海外の医療制度は日本と変わらないという錯覚に陥りがちですが、医師や看護婦の技術に驚くほどの差はなくても、世界各国の医療制度には大きな違いがあることを認識しましょう。医療費については、海外旅行保険とは別に、健康保険や国民健康保険など、公的な医療保険の海外療養費の制度についても調べておきましょう。これは帰国後、「国内で保険医療を受けた場合に準じた医療費」が給付される制度で、日本では誰しも何らかの医療保険に加入しているので、旅行や留学で海外に出かける人のほとんどがこの制度を利用できます。国民健康保険の海外療養費制度については、あらかじめインターネットなどで調べ、診療内容明細書や領収明細書をダウンロードして渡航先に持っていくようにしましょう。

本学は日本アイラック危機管理支援システムを導入しています。

京都大学では、海外渡航中の事故や災害等の不測の事態に迅速に対応するため、「日本アイラック危機管理支援システム」を導入しています。京都大学(国際教育交流課)が企画、実施する派遣プログラムでは、すべての学生について大学の費用でこのシステムに加入しますが、留学する学生個人が海外旅行保険に加入していることが条件となります。このシステムにより、不測の事態発生時の対策補助、24時間サポートデスクなどの支援を受けることができます。

海外留学には、リスクが伴います。十分に心に留めておくとともに、必ず海外留学保険に加入し、リスクに備えてください。