先輩体験談
不確実性を楽しむ



【名前】
荒牧 大裕
【学部/学年】
農学部/1年生
【参加プログラム】
Kingfisher Global Leadership Program
【留学先】
米国
【留学期間】
2024年8月30日~2024年9月14日
Kingfisher Programとの出会い
高校時代、私は部活でのスポーツ活動や福島県での原発事故の学習キャンプ、タンザニアの貧困地区の子どもたちへのオンラインボランティアなど様々な課外活動を経験しました。これらの活動を通じて私の将来の夢は変化し続け、一時はスポーツビジネスの専門家やエネルギー政策に携わる政治家、途上国を支援する活動家を志すこともありました。そのため、大学での学部を選ぶことすら人生を決める重大な分岐点のように感じられ、選んだ先が正解なのか不安を抱えていました。そんな中、国際社会の中でどのようにリーダーシップをとりキャリアを構築していくのかを学ぶKingfisher GlobalLeadership Program に出会い、私は自身の将来のキャリアについてのヒントを得るためにこのプログラムへの参加を決めました。
1年生としての参加
このプログラムでは、二週間にわたり学部も学年も国籍も異なる10人の仲間と共に、ワシントンDC、ニューヨーク、サンフランシスコを訪れました。それぞれの街にある国際機関やスタートアップ企業での職員の方々からのレクチャーやディスカッション、さらには京都大学のOB・OG 会の方々との交流を通じて、キャリアプランやリーダーシップについて学びました。1年生として参加した私にとって始めのうちこそ困難もありました。例えば、他の参加者にはすでに専門を決めている人や具体的な関心を持つ人も多かったので、具体的なキャリアプランのない私はグループの中で遅れをとっているように感じていました。
学びの過程と気づき
多種多様なキャリアストーリーを学ぶ中で、ほとんどの人が初めから一本の道を歩んできたわけではなく、試行錯誤を繰り返しながらキャリアを築いてきたことに気づきました。つまり、キャリアビジョンがはっきりしていないことを焦る必要は全くなく、自分が感じていた「遅れ」は思い込みに過ぎなかったのです。むしろ、幅広い関心を持っていることこそが、自分の強みだと思うようになりました。これらの関心が交わる中で、本当に情熱を注げる何かが見つかる可能性が広がるのです。未来が不確実だからこそ、自分だけのユニークなキャリアを築くチャンスがあるのだと実感し、この不確実性は恐れるものではなく、むしろ受け入れ、楽しむべきものだったと学びました。
終わりに
アメリカで過ごした二週間は、多くの人との縁を感じる貴重な時間でした。文化や視点の異なる10人の仲間を始め、様々な人々に支えられました。未来の参加者の皆さんも、このプログラムを通じて新たな視点や刺激を受け、そしてそこで出会う人々が、人生の財産となると思います。私にとってそうであったように、このプログラムが、皆さんのキャリアや生き方を考える大きなきっかけとなることを願っています。