留学について知る
留学の種類


海外留学を思い立ったら、まずどのような留学がしたいか考えてみましょう。「語学力を伸ばしたい」「海外を経験したい」「師事したい教授がいる」「研究に必要な資料が豊富にある」。各自の目的によって、留学の期間や行き先、留学の形態は異なってくるでしょう。まずはそれぞれの留学にどんな特徴があるかを把握し、自分の目的に沿った行き先や留学の形態を決めましょう。
交換留学
京都大学が海外の大学と締結している大学間・部局間の学生交流協定に基づいて、1学期以上~1年以内の期間学生を派遣する、学位取得を目的としない留学です。留学先での在学期間も京都大学における修業年限に通算されるので、必要単位を取得すれば、留年せずに所定修業年限内で卒業することが可能な学部・研究科もあります。また、京都大学に授業料を納めることで、派遣先大学の授業料は不徴収となります。そのため、休学をしている状態では参加できません。出発の1年半~1年前に学内募集に応募する必要がありますので、語学の準備をしたり、履修科目を調べたり、本学のカリキュラムとの兼ね合いを所属学部・研究科と相談したりと、周到な準備が必要です。
語学留学
語学そのものの向上を目的とした留学で、一般的には語学学校に通いながら、「聞く、話す、読む、書く」の4技能を鍛えます。専門の語学学校や大学等の教育機関附属の語学学校等が実施するものがあり、期間は数週間から1年以上のものまで様々です。大学主催の語学留学に参加をする他にも、大学生協や民間の留学斡旋会社を通じて個人で申込をして参加をする方法もあります。
短期留学
主に春休みや夏休みの期間を利用して、2~3週間の期間、海外の大学や研究機関等で学ぶ、学位取得を目的としない留学です。京都大学が主催する短期プログラムを始め、学生交流協定を締結する協定校から募集案内があり大学を通して、もしくは個人で申し込みをする短期プログラム、大学生協や民間の留学斡旋会社を通じて個人で申込をして参加する短期プログラム等、プログラム内容や参加方法も多岐に渡ります。大学主催の短期プログラムでは、海外渡航の経験がない学生でも気軽に参加でき、留学先の言語、文化を体感しながら現地学生と共に学びながら、将来的により中長期の留学を目指せるようなプログラム内容となってるものもあります。
京都大学の学生が参加可能な国際教育交流課所掌の留学プログラムから、自分の目的に合ったプログラムを探してみましょう。

一般私費留学
大学の制度等を用いずに、自費で京都大学を卒業後に海外の大学・大学院へ留学したり、京都大学を休学して一定期間、海外の大学・大学院へ留学したりする留学を言います。
大学院留学
京都大学を卒業後、海外の大学院へ進学する留学です。海外の大学院に学位取得を目的とした進学をする場合、高い語学力やGPA、教員の推薦書等が求められるため、入念な準備が必要です。また、海外大学院の授業料は高額となる場合が多いので、活用できる奨学金の情報等も事前に調べておく必要があります。
ダブルディグリー/ジョイントディグリー
ダブルディグリー(デュアル・ディグリーともいう)とは、日本の大学と海外の大学が、教育課程の実施や単位互換等を連携して行い、双方の大学の学位を授与するプログラムです。また、ジョイントディグリーとは、複数の教育機関が連携して教育課程の実施や単位互換等を行い、学位を授与するプログラムです。京都大学でも実施している部局があります。
インターンシップ留学
海外の企業や団体等で、一定期間勤務し、海外での職業経験や社会経験を積む留学です。海外での仕事の仕方や、業務に必要な語学引用能力を向上させることができます。大学を通して募集のあるもの(本学では、OECDやUNESCOのインターンシップの募集があります)に加え、民間の斡旋会社や団体等を通して参加できるものもあります。
主に文系の学生のためのAIESEC(アイセック)、主に理系の学生のためのIAESTE(イアエステ)という学生支援団体が、世界中のネットワークを活用して、多くのインターンシッププログラムを募集しています。また、日欧産業協力センターによる、日本の理工系学生を対象とした1年間の奨学金付プログラム(ヴルカヌス・イン・ヨーロッパ)などもあります。
主に文系の学生のためのAIESEC(アイセック)、主に理系の学生のためのIAESTE(イアエステ)という学生支援団体が、世界中のネットワークを活用して、多くのインターンシッププログラムを募集しています。また、日欧産業協力センターによる、日本の理工系学生を対象とした1年間の奨学金付プログラム(ヴルカヌス・イン・ヨーロッパ)などもあります。
国際ボランティア留学
様々な国で実施されている国際ボランティアに参加し、ボランティアを通して現地の状況を知ったり、社会貢献活動を行ったりする留学です。原則、ボランティアの斡旋会社や団体等を通して申込しますが、その会社等の設立主旨、歴史、実績等を十分に考慮して検討する必要があります。
さまざまな留学のメリット・デメリット
※留学の特徴や内容はプログラムによって大きく異なります。 下記はあくまで参考程度としてください。
留学の種別 | 留学時期 | 必要語 学力 |
単位 | 休学 | メリット と デメリット |
---|---|---|---|---|---|
交換留学 |
|
★★★ | 可能 | 不可 | ○:長期間留学できる・授業料不徴収 X:準備に時間がかかる |
語学留学 |
|
★ | 不可 | 可能 | ○:気軽に留学できる X:私費で行く必要がある |
短期留学 (京都大学のプログラム) |
|
★ | 一部 可能 |
不可 | ○:気軽に留学できる X: 自由度が少ない |
短期・長期留学 (一般私費留学) |
|
★★ | 一部 可能 |
可能 | ○:選択肢が広い X:お金がかかる |
大学院留学 |
|
★★★ | - | - | ○:学位を取得できる X:周到な準備が必要 |
ダブルディグリー、ジョイント・ディグリー |
|
★★★ | 可能 | 不可 | ○:学位を取得できる X:プログラムが限られている |
インターンシップ留学 |
|
★★★ | 一部 可能 |
可能 | ○:職業経験を積むことができる X:十分なコミュニケーション力が必要 |
国際ボランティア留学 |
|
★ | 不可 | 可能 | ○:社会貢献ができる X:良質な仲介団体をみつける必要がある |
休暇を利用して留学! 学期中に留学! 休学して留学! 卒業後に留学! |