先輩体験談

STUDY ABROAD from KYOTO UNIVERSITY
実際に海外留学をした先輩方の体験談です。留学先を検討する際に、参考にしてみましょう!

交換留学

踏み出す一歩が世界を広げる

祝迫 美羽(経済学部/3年生)

留学先ではもとより興味のあった心理学系の授業を中心に、自身の専門である経済経営系の授業や興味関心に沿い言語のクラスなどを受講した。クラスは1学期3~5クラス受講することが平均で、一つの授業は週に2回以上あるということが普通であった。クラスの規模も様々で、私は200人規模のクラスから20人ほどのクラスまで受講した。大きなクラスであっても、discussionという名の小規模な時間のクラスが設けられていることが多いため、手厚いサポートは受けられた印象である。
心理学の授業の中では特に「Learning Sustainable Wellbeing」という授業が印象に残っている。この授業ではマインドフルネス、ポジティブ心理学、認知療法などを組み合わせながら、あらゆる状況に対してどのように向き合っていくか、ということを学ぶ授業だ。授業の中で隣の人とのディスカッションがあったり、瞑想をしたり、授業の終わりには外に出て輪になってグループで一人一人自分自身のことを話す時間があったりと、とても“アメリカらしい”授業である。この授業では講義や様々なアクティビティを通して、一つの状況に対する様々な捉え方を学ぶ。この授業の中で最も印象的な学びは“Do not make an assumption. You are not mind reader.”というメッセージである。自分自身が落ち込んだり、腹が立ったりする原因には、勝手に人の気持ちを想像していることが多いということだった。この授業での気づきは今後の人生にとても活かせると思う。

タイで森林再生活動について学ぶ

中村 拓海(農学部/3年生)

留学先であるチェンマイ大学で所属した理学部の国際コースではタイ人学生と留学生が一緒に英語で授業を受けており、私は4科目履修しました。ほとんどタイ人の先生が担当していましたが、英語も聞き取りやすく、授業もわかりやすく熱心に教えていただきました。また、履修した4科目のうち3つは履修者が大体20人くらいで(あと一つは看護学部と合同の授業で60人くらい)、基本的に先生と学生との距離が近かったように思います。授業前後で学生と雑談することが多く、私も先生に授業について行けているか、タイ料理がちゃんと口に合っているかなど、色々と気にかけていただき、こちらからも質問や相談をしやすかったです。
しかし、学期末になるとその和気藹々とした雰囲気は一変、いくつかの授業ではプレゼンがあり、ピリッとした空気が流れます。授業前から先生は着席しており、遅刻者はもれなくチェックされ減点を食らいます。また、英語での発表のため、質疑応答ももちろん英語です。先生からの鋭い質問に即座に答えることは決して簡単なことではありません。私も発表をしましたが、やはり英語でのディスカッションでは上手く答えられていないなと感じるところもあったので、今後の研究室ゼミなどを通して練習していきたいと思っています。

短期留学

不確実性を楽しむ_Kingfisher Global Leadership Program

荒牧 大裕(農学部/1年生)

高校時代、私は部活でのスポーツ活動や福島県での原発事故の学習キャンプ、タンザニアの貧困地区の子どもたちへのオンラインボランティアなど様々な課外活動を経験しました。これらの活動を通じて私の将来の夢は変化し続け、一時はスポーツビジネスの専門家やエネルギー政策に携わる政治家、途上国を支援する活動家を志すこともありました。そのため、大学での学部を選ぶことすら人生を決める重大な分岐点のように感じられ、選んだ先が正解なのか不安を抱えていました。そんな中、国際社会の中でどのようにリーダーシップをとりキャリアを構築していくのかを学ぶKingfisher GlobalLeadership Programに出会い、私は自身の将来のキャリアについてのヒントを得るためにこのプログラムへの参加を決めました。

私の視界を照らしてくれたベトナム_ベトナム国家大学ハノイ校サマープログラム

前野 優花(経済学部/1年生)

ベトナムでのプログラムに参加して、最も印象的だったのはベトナムの人の開放感です。国ごとに区切って考えるのは時に思い込みを生みますが、やはり生まれ育ってきた土地の風土、文化に国民性が醸成されていくという面は否めないと感じました。初めて入ったフォーのお店で、極めて自然にベトナムの人と相席することになり、Google翻訳を見せ合いながら会話しました。主要なコミュニケーションの手段である言語が通じないにも関わらず、下手したら日本人同士の場合よりも親しくなれたような気がしました。日本で知らない人に話しかけるのを躊躇う時に感じる無言の壁を、ベトナム人からは殆ど感じなかったのです。プログラムで共同発表の準備をした際、ベトナムの友達にコミュニケーションの在り方について色々掘り下げた質問が出来た時もそれを感じました。ベトナム人には、“sharing”の文化があると言います。チームワークを大切にし、周りの人との距離感が近い。ベトナムに来て初めて、日本は清潔すぎるのかもと思いました。物理的にも、人間関係においても。弱みを見せるのを恐れ、自分のことは自分で済ませようとする日本人の国民性が垣間見たような気がしました。異なる文化の中に放り込まれることで、自分の文化について初めてよく見えてくることもある。車窓から外を見やった時、破滅的な台風の被害で玄関まで流れてきた濁流に釣竿を投げ入れたベトナム人の姿が、鮮烈に記憶に焼き付いています。

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