留学について知る

留学に必要な費用

STUDY ABROAD from KYOTO UNIVERSITY

留学には費用がかかります。したがってその費用をどう工面するかは大事な問題であり、計画的に考える必要があります。留学にかかる費用の内訳は次の種類が考えられます。


留学準備~帰国までの出費を合計すると、相当な金額になります。具体的な費用は、留学先大学のホームページに”Living Cost” “Estimated Cost”などの名目で掲載されていることがありますので、確認してみましょう。また、先輩たちの体験談も参考にしてみるのも良いでしょう。なお、大学間、部局間交換留学の場合は、留学先大学での授業料は不要です。


一つ考えておきたいのは、留学費用は非常に高いように見えますが、留学せずに日本にいたとしても相当の費用がかかっていることです。本当の留学費用を考えるなら、留学によって不要となった日本での諸経費を留学費用から差し引いて考えてみると良いかもしれません。留学に行くことは、学生個々の今後の人生にとってかけがえのない財産になるはずです。費用の工面の問題もありますが、様々な奨学金等の経済支援を活用し、前向きに留学への参加を検討してみてください。大学の制度を活用することで、留学費用を抑えられることもありますので、上手に情報収集をすることも留学を実現するために必要です。

費用の検討項目

留学前の出費

1. 情報収集費

留学についての情報を集めるためにかかる費用です。留学に関する情報誌、語学試験の問題集代、留学フェアや各国の教育センターなどへの交通費があります。

2. TOEFLなどの受験費や教材費

留学に語学試験が必要であれば、そのための費用が必要です。TOEFL iBTは245ドル、IELTSは27,500円(税込)がかかりますし、受験のための学習には教材費用等も必要です。受験のためには会場までの交通費も必要です。力試しを兼ねて、まずは一度語学試験を受けてみることも必要なので、計画的な準備が必要です。

3. 留学先への出願料

多くの大学で出願料がかかります。京都大学からの交換留学の場合にはかかりません。

4. パスポート・ビザの申請費用

海外渡航時にはパスポートが必要ですが、それ以前に、ビザ申請や語学試験の受験にもパスポートが必要です。できるだけ早くパスポートを取得しておきましょう。


ビザの手続きは渡航先によって様々です。正式な入学許可書が届く前から、当該国の駐日外国公館(大使館・総領事館等)で、手続きに関する詳細な情報を入手し、早くから準備をしてください。

5. 往復渡航費

渡航に伴う航空券や、空港との移動等に使用するリムジンバス等の費用が必要です。また、渡航後、留学先の寮などにすぐに入居できない場合は、入居までの間の宿泊費用も考えておく必要があります。渡航前にあらかじめ予算を踏まえて、予約をしておくのが良いでしょう。あまり価格の安いホテルは危険なこともありますので、宿泊先を決める際は十分気をつけましょう。

6. 海外旅行保険料

クレジットカード付帯の保険では、万一の時のリスクを十分にカバーできないことがありますので、留学に際しては、損害保険会社が提供する海外旅行保険に個別に加入する必要があります。費用は年間で十数万円程度になりますが、留学する国によっては、何千万円もの治療費を請求されることもあるので、必要な保険をよく検討して加入してください。万が一の備えとして、治療・救援費用が無制限の保険に加入しておくのが良いでしょう。
なお、本学が実施している海外留学プログラムでは、治療・救援費用無制限の学研災付帯海外留学保険(付帯海学)への加入を指定しています。



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留学中の出費

1.授業料

授業料は各国の大学・学部により異なります。京都大学からの交換留学の場合には、留学先大学の出願料・授業料は不徴収となりますが、留学期間中も京都大学の学費は払わなければなりません。交換留学以外の形態で、京都大学を休学して留学する場合、休学期間中は京都大学の学費を払う必要はありませんが、休学をすれば卒業時期が延びることになります。 近年、米国の大学、特に私立大学の授業料は非常に高く、年間で2万ドル以上となることもあります。逆に欧州の大学、たとえばドイツやフランスの国立大学では、授業料は原則無償となっていますし、アジアの大学の授業料は欧米に比べると一般的に安くなっています。これらの事を総合的に考えながら、留学を希望する国・地域を検討してください。

2.生活費

生活費には主として家賃、食費、交通費、衣料費などがあります。生活費は滞在先によって大きく異なります。これに加えて、その他の雑費なども考えておきましょう。

3.現地保険料

日本で加入した海外旅行保険とは別に、現地の健康保険や自賠責保険への加入が義務づけられる場合の費用です。
交換留学の場合は、補償内容が一部重複していたとしても、本学が指定する海外留学保険と協定校が指定する保険の両方に加入しなければいけません。

4.書籍代

授業のための教科書代が必要となります。

5.語学学校費用

米国や欧州の留学では少し早めに現地入りして事前に大学に併設されている語学学校に通うことがあります。そのための費用は個人負担です。

6. 旅行費用・小遣いなど

留学中に旅行をしたり、友人と飲食をしたりするための小遣いです。

 

※留学費用を抑えるために、留学中に活用できる奨学金を積極的に獲得しましょう。

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